エイジングが魅力のベジタブルタンニンなめし革

N FIVEで扱っている革素材は、全て「植物タンニン鞣し（バケッタ製法）」と言われる伝統的な製法から生み出されるイタリアンレザーになります。

化学薬品を用いたクロム鞣しと比べて、時間も手間もかかるタンニン鞣しの本革は、素材の価格も高く現代社会において主流の素材ではなくなりつつあります。

革本来の質感を優先するため色止め加工が施されていないので、変色・退色・色移り・オイル移り等の可能性があります。

けれども、それらを補って余りある天然の副産物ならではの「自然な風合い」と、

使い込むほどに味わい深い深みのある色に変化し、自然な艶が出て来る「経年変化（エイジング）」を愉しめる、

長く使う楽しみを感じながら唯一無二のアイテムに育てていける最高の素材であると考え、使用しています。

シュリンクレザー / しなやかで柔らかながら適度なハリ感

しなやかで柔らかながら適度なハリ感のある革

型押しの画一的なシボでは味わえない、一つ一つ表情の違う本来のシボ(凹凸)が雰囲気たっぷりです。

使用していくと色は深みが増し、自然に艶も出てきてより一層魅力的な風合いになっていきます。

経年変化が魅力的なシュリンク加工が施されたイタリアンレザーは天然素材らしく一枚一枚の革の風合いが異なり、個体差も激しい革となりますが、その分他にはない雰囲気を味わえるアイテムに仕上がっています。

革のエイジングの魅力とは

革製品が持つ大きな魅力「エイジング(経年変化)」

エイジングとは、革が使い込まれていく過程で、色や質感が変化していく現象です。

新品の革製品も美しいですが、使い込むほどに独特の風合いが生まれ、より深みのある魅力を持つようになります。

1. 自然な変化と個性

革のエイジングは、使う人や環境によって異なるため、全く同じ経年変化を遂げる革製品は存在しません。

これにより、同じモデルの財布でも、それぞれが異なる表情を見せます。例えば、あなたが毎日使う財布は、時間と共に自分だけのユニークな色合いや艶が出てきます。

これが、革製品のエイジングの魅力です。

2. 美しさと耐久性の両立

エイジングの過程で、革は徐々に柔らかくなり、使い心地が向上します。

初めは硬く感じるかもしれませんが、使ううちに手になじんでくるのです。

また、エイジングを経た革は、耐久性が増し、長持ちする傾向があります。これは、革の内部の繊維が使うことでさらに強化されるからです。

3. 手入れ

エイジングを楽しむ過程において、手入れが必要な場合があります。

乾燥してきた革にはクリームやオイルを使って栄養を与えることで、乾燥やひび割れを防ぎ、エイジングの過程をスムーズにすることができます。

エイジングがもたらす感動

エイジングが進むと、革製品はただの道具から、まるで一つの「物語」を持つアイテムになります。

使用する度に愛着が湧き、その歴史が刻まれることで、革製品は自分だけの特別な存在となります。

これこそが、革のエイジングが持つ最大の魅力と言えるでしょう。

革製品のエイジングは、単なる時間の経過ではなく、使い手の個性や歴史が染み込んだ、かけがえのない価値を持つプロセスです。

新品の状態も素敵ですが、時間と共に変化していくその姿は、使うほどに愛おしくなることでしょう。

日々使うお手周りのアイテムだからこそ、その喜びを感じながら長く使って頂ければと思っています。